[短]氷点下がーる

二人


春ちゃんにあたしが小林巴のことが好きって事…バレてしまいました。

別に…春ちゃんに隠してるつもりではなかったのですが。

まだ心に秘めておきたいって
気持ちがあったから…

「りいっ」

はっっ
いきなり名前を呼ばれて
少し吃驚しました…

「あ、春ちゃんどうしました?」

「来月文化祭じゃん?それで今日からステージの貸し出し予約が始まったみたいだけどりい歌ってみない?」

「文化祭…ですか?」

「そ、文化祭」

春ちゃんはにんまりして
あたしに申込用紙を見せた。


「いちお貰っておいたからっ」
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