クール彼氏の取扱説明書
佑月たちに付いていくと、着いた場所はショッピングモール。
「佑月眠そうだね〜」
佐倉くんが欠伸をしながらそう言う。
眠いのは、佐倉くんじゃなくて?
でもたしかに眠そう、疲れてそう。
ほら、やっぱり。絶対あたしと遊んだ方が良かったんだよ、バカ。
「由良ちゃん、俺ちょっとトイレ行ってくるね」
「りょ!」
と、振り向いて後ろにいる佐倉くんに言っているうちに……
あ、あれ!!??
佑月たちがいない!!あれ!?
ど、どどどうしよう……!
「何してんの」
「……げ」
聞き覚えのある声が聞こえたから誰かと思ったら、まさかの佑月!
げって言っちゃったよ!