クール彼氏の取扱説明書
「俺さ、結構独占欲強いから」
普段は絶対にこんなこと言わない。
無駄に頑固で由良のこと困らせてばかりなのは分かってる。
「大学の友達に由良を紹介するかみんなで遊ぶか選べって言われて」
「えっ、あたしを紹介してくれればよかったのに!」
……。
由良の目がめちゃくちゃ輝いてるのは、なんで?
「紹介とかされてみたい!俺の彼女ですって!!」
「……はぁ」
由良の考えてることってやっぱりぶっ飛んでる。
「俺は絶対やだ」
「……なんでよー」
「他の男に知られたくない、由良のこと」
由良の頬に手を添えて由良の目を真っ直ぐ見る。