クール彼氏の取扱説明書
ブルーな気持ちになって心做しか肩が下がる。
『そういうことじゃなくて』
……んん?
じゃあ、どういうこと?
佑月の顔をじーっと見ていると、目は逸らされるし、何だか顔が曇ってるような…。
……はっ!もしや!
『あたしじゃない他の女の子と遊びに行くの!?』
そっ、そんなの悲しすぎるっ!!
『ちげーよ』
『じゃ、じゃあ何!?』
『大学の友達がみんなで明日1日遊ばないかって』
……へぇ〜??
『ふ〜ん?』
『なに』
佑月って、あんまり遊んだりするの好きじゃないのに。
特に大人数とか!
何だか怪しい…。
本当の本当は、女の子と遊ぶんじゃないんですか佑月さん!?
腕を組みながら佑月の顔をジロジロ見ていると、突然ガシッと頬を片手で掴まれる。
『んんん〜〜!!??』
『今、何考えてる?』
ヒッ!
怖い、佑月がとてつもなく怖いよ!
『しゅみましぇん、はにゃしてくでゃしゃい』
そう言うと、佑月はあっさり離してくれた。
でも痛いよ、かなり。