クール彼氏の取扱説明書
あたしだって本当はこんなことしたくないのにっ。
「佐倉くん…やめないよ、あたし!」
「はい?」
見る限り、男3人女3人だ。どこが、クラスの友達なの!?少ないじゃん!むしろ、合コン!?
ななななんということ…彼女であるあたしがいるっていうのに、佑月はまだ物足りないの?
佑月(とその他)に付いていくと、最近流行りのパンケーキ屋さんについた。
バレないように、ヤル気のない佐倉くんを引っ張ってあたし達も店内に入る。
席が空いてなくて、あたしから少しだけ佑月が見える。
ドキドキドキドキ。バレたらやばい。
でも、やましいことなんて何もしてないもんねっ。
「由良ちゃん、何食べるー?わぁ、これうまそー」
呑気な佐倉くんは放っといて、佑月たちのテーブルを穴が開くくらいに見てやろう。
佑月の真正面には、さっきから佑月にベッタリの女の子。
……くそぅ、佑月はあたしのなのに!