アッファシナンテ

父「相変わらず抜かりないね。」

そう言いながら旦那様は
ウッドチェアーに深く腰掛ける。

春川「スコッチをお持ち致しましょうか?」

父「ああ、頼む。」

春川「かしこまりました。」

スコッチを準備しテーブルに置くと
旦那様は戸棚から真新しい
バカラのグラスを取り出した。

父「春川も一杯どうだ?」

春川「いえ、私はお嬢様の
お迎えがありますので
遠慮させて頂きます。」
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