アッファシナンテ
遼「嬉しかったよ。
あんたが俺のためにしてくれた事。
でも、俺とあんたは鼻から
フェアじゃないんだからさ。
せめて会ってる時くらいは
フェアな関係でいたい。
あんたが休みの日、俺に会いたいって
思う時は言ってくれればいい。
疲れてない限り、行くから。」
花恋「来て下さるの?」
遼「え?」
花恋「あなたに嫌な思いをさせたのに
また、あなたは会って下さるの?」
遼「会うよ。」
花恋「どうして?」
遼「どうしてって言われても困る。」
本当に困ってしまう。
本当の事を言えない辛さが
嘘をついている事が心苦しかった。
なんとなく分かった気がした。
執事の忠告を思い出した。
本気になる前に離れた方がいい。
本当にその通りだった。