アッファシナンテ
~花恋side~
お昼休みに彼に呼び出された
私が会社を出ると
そこに彼はいなかった。
その代わりに隼也さんが
私に向かって手を挙げた。
花恋「どうされたんですか?」
隼也「これ、遼から預かってきた。」
隼也さんは袋に入ったお金を差し出した。
隼也「もう2度と会わないって。」
花恋「どうして?」
隼也「俺にも分からないけど
その金が全てだと思う。
脆いよ。ホストと客の絆って。
金の切れ目が縁の切れ目。
その言葉通りだと思う。」
隼也さんは私に向かって頭を下げた。