アッファシナンテ
花恋「そう...なのね。」
何故、自分がこんな事を
聞いたのかは分からない。
だけど、お嬢様がものすごく
寂しそうに見えた。
春川「お嬢様、大丈夫ですか?」
花恋「平気よ。あなたが
いてくれるから。」
春川「いらない心配でしたね。
申し訳ございません。」
花恋「ううん。ありがとう。」
ありがとう。
日常にありふれた
温かい言葉をお嬢様は
いつも私に向けてくれる。
春川「おやすみなさいませ。」
お嬢様に布団をかけ直し
私は部屋からそっと出た。