アッファシナンテ

遼「あんたさ、俺の事勘違いしすぎ。
俺は腐ってもホストだ。
女騙して金を巻き上げる。
それが俺の仕事だ。金のために
動いて何が悪い?あんたと会う
メリットなんてそのくらいしかねぇだろ。
あんたのいい所は金持ち。
ただそれだけなんだから。」

花恋「お金のためなら、そのまま
逃げる事だって出来たじゃない。」

遼「さっきも言っただろ?
あんたのバッグにいる人が
到底、太刀打ち出来そうもない
相手だからだよ。財閥をバックに
つけた女の金を踏み倒すようなマネ
俺には出来ない。仕方なく返しただけ。
言っとくけど皆同じだから。」

花恋「皆同じ?」

遼「あんたが働いてる会社も
藤堂財閥を敵に回したくないから
あんたを雇ってるだけで
本当はあんたを必要としてねぇし
あんたの執事も、あんたの父親から
命令されて仕方なくあんたの
執事やってるだけだから。」

花恋「そんな事ないわ!
春川は...」
< 226 / 540 >

この作品をシェア

pagetop