アッファシナンテ
花恋「そこにいるんでしょ?」
春川「ええ。」
花恋「今日は本当に
ディナーもいらないし
何だか疲れてしまったの。
あなたももう休んでいいわ。」
春川「私はここにいます。
お嬢様が必要な時、呼んで下されば
いつでも駆けつけられるように
私はここを離れません。」
花恋「私がお金持ちじゃなかったら
良かったのね。そしたら、もっと
私にも他の魅力があったのかもしれない。」
春川「いえ、お嬢様は今でも
十分、魅力的なお方です。」
花恋「だけど、お金持ちじゃなければ
私はあなたに出会う事さえ出来ないのね。」
お嬢様の考えている事がまるで
分からなかった。