アッファシナンテ

少なくとも今まではお嬢様の気持ちを
今よりはくみ取る事が出来たというのに
最近のお嬢様は本当に分からない。

崎本様に何を言われたのか
知る必要があった。
いや、違う。知りたかった。

春川「お嬢様、一口だけでも
お食事を召し上がりませんか?
どうしても食欲がないようでしたら...」

花恋「お願いだから...!!
もう放っておいてよ!」

そう強く言い放った
お嬢様の部屋からは
泣き声が聞こえてきた。

目の前の扉を壊してしまいたかった。
壊して今すぐにお嬢様を......

そこまで考えて私は考える事をやめた。
これ以上の事を考えてしまえば
私はもうお嬢様に仕える事が
出来なくなってしまうから。
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