アッファシナンテ

悔しかった。
崎本さんの言う通り。
私は何にも出来ない。

お父様の了承を得られなければ
崎本さんのように困ってる人を
助ける事すら出来ない。

部屋へ戻った私の元へ
いつものように春川が
ハーブティーを淹れて
やってきた。

花恋「私は間違っているのかしら?」

春川「いいえ。お嬢様はご立派です。」

花恋「でも、お父様は反対したわ。
それはきっと私が間違っているのよ。」

春川はティーカップに
ハーブティーを注いでくれた。

春川「お嬢様は本当に会社を作り
運営していく覚悟がおありなのですか?」

花恋「もちろんよ。」

春川「何故、会社を作ろうと
お思いになったのか
お聞かせ願えますか?」
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