アッファシナンテ
心優しい人
~崎本side~
朝っぱちから鳴り響く
インターホンの音。
こんな非常識な事をする人間を
俺は一人しか知らない。
ドアを開けると案の定
今日もさわやかな笑顔を俺に
向ける人物が立っていた。
春川「おはようございます。崎本様。」
遼「何の用?
まあ、大体分かるけど。
昨日の事で怒りに来たんだろ?」
春川「いえ。」
遼「じゃあ何?逆に
褒めにきてくれたとか?」
春川「いえ、崎本様がお嬢様に
嘘をつかれた理由を伺いに来ました。」
遼「嘘?」