アッファシナンテ
~春川side~
そうさせたのは私だった。
お嬢様のあんな姿を
見てしまえばそうせざるを得なかった。
傷付いても尚、崎本様のために
何かをしようと頑張る
お嬢様の姿を見たら
2人の背中を押すしかなかった。
いつも通りの時間にお嬢様を
迎えに行くと、この間までの
落ち込んだ姿が嘘みたいに
上機嫌だった。
その理由は分かってる。
お嬢様を笑顔にさせる人は
1人しかいないのだから。
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~春川side~