アッファシナンテ
お相手はお嬢様だった。
お嬢様はほんの少しだけ
不安そうな表情を浮かべながら
さっき崎本様に聞いた話と
同じ話をし始めた。
だから、伝えた。ありのままを。
花恋「...あの...!春川。」
春川「どうされました?」
花恋「帰りはあなたが
迎えに来てくれるかしら?」
春川「もちろんでございます。
いつでもご連絡ください。」
花恋「うん。...じゃあ、おやすみ。」
久利生様との食事をセッティングした
後だったからなのか
崎本様と明日、お食事に行く事を
聞いた後だったからなのかは
分からないけれど、私は
いつもみたくお嬢様に対して
優しい心を持てなくなっていた。