アッファシナンテ
~花恋side~
崎本さんと隼也に頭を下げた後
いつも通り春川は運転席へと乗り込んだ。
私は考えていた。ずっとずっと。
食事をしながらも家にいる時も
私が崎本さんの告白に首を縦に
振れなかった理由を考えていた。
でも、分からなかった。
今日、お食事をして
尚更、分からなくなった。
私は崎本さんの事が好きなのに
どうしようもなく好きなのに
どうして、付き合う事を
選ばないのだろうか。
春川「お気持ちは決まりましたか?」
花恋「気持ちって?」
春川「本日、崎本様とデートされて
お嬢様は何を思われましたか?」