アッファシナンテ
花恋「意味が分からないわ。
私がそこへ行って何の意味があるの?」
春川「単刀直入に申し上げます。
旦那様は久利生ホールディングスの
ご子息を藤堂家の婿に迎え入れる
つもりです。つまり、お嬢様とご子息を
婚約させるおつもりです。
迷ってる暇はないのではないですか?」
花恋「お父様はそんな事、一言も...」
春川「ええ、そうです。
旦那様は明日、お嬢様に
お伝えすると申しておりました。
その前に、私がお嬢様に
お伝えしなくては…と思ったのです。」
何だか春川が全く知らない人に
なってしまったみたいで怖くなった。
花恋「どうして?」
春川「私が久利生ホールディングスの
ご子息に連絡をし、お嬢様との
お食事のセッティングをしたからです。」