アッファシナンテ
遼「あんたは、いつだって
どんな時だって執事の事を心配してる。
このお見合いを断ればあの執事が
辞めてしまうんじゃないかって
本当は心配してるんじゃない?」
花恋「そんな事ない!私は...」
次に続く言葉をしばらく待っても
花恋は何も言わなかった。
だから、俺は賭けに出た。
強引に奪い取る以外の方法が
見当たらない。
花恋は執事が好きだけど
少なからず俺に好意を抱いている事も
知っているから。
後の事は全て花恋に任せようと思った。
遼「いつも俺は同じ事を考える。
店が終わった後で食う
あんたと行った牛丼屋でも
出勤前に寄るあんたが
甘たるい飲み物を飲んでた喫茶店でも
もちろんこの店の中でもここに
あんたがいればなって考えるよ。
あんたの笑顔が見たい。
あんたに喜んでほしいって
そんな事を考えてる内に
いつの間にか俺は本気で
あんたの事を好きになってた。」