アッファシナンテ
~崎本side~
花恋と暮らし始めて2ヶ月が経った。
俺たちの生活はそれなりに
うまくいっていた。
仕事が終わってから朝飯を作り
花恋を会社へ送ってから寝る。
3時頃に起きて夕飯の準備をし
花恋を迎えに行き仕事へ向かう。
昼と夜とで、すれ違う事は
多かったけど、それでも
毎日見られる花恋の寝顔とか
車の中で楽しそうに話す花恋の話とか
そういったものこそが
俺にとっては大切だった。
嫌になるはずがない。
好きな人と一緒にいる事に勝る
負の理由が今の所見当たらない。
辛さなんて微塵も感じなかった。