アッファシナンテ
客「すみません。
SNSで見たぬいぐるみが
欲しいんですけど...」
花恋「申し訳ございません。
本日分は売り切れてしまって...
明日、必ずお持ちします。」
客「そうですか。
でしたら、また明日来ます。」
花恋「はい、ありがとうございます!」
お客様に頭を下げた後
店じまいを済ませ
橋爪さんの隣に腰掛ける。
花恋「橋爪さん。明日はもう少し
多めに準備しましょう!
沢山の方が、このぬいぐるみを...」
橋爪「お嬢ちゃん。
もう辞めないかい?」
花恋「どうしてですの?」
橋爪「いい夢を見させてもらったよ。
こんなオンボロがまさか
ここまで売れるとは思いもしなかった。
だがね、私は1度働く事を
諦めた人間だ。...疲れてしまったんだよ。
流行りはいつか廃れてしまうよ。」