アッファシナンテ
橋爪「いらないよ。お金など。
作りたいのなら勝手に
作ってくれればいい。
私はここでまたのんびりと暮らすよ。」
春川「橋爪様は何をお望みなのですか?」
橋爪「望みなんて何も無いよ。」
春川「失礼ながら調べさせて
頂きました。おもちゃメーカーに
お勤めの頃、橋爪様は数々の
特許を取ってらっしゃいます。
とても真面目で仕事熱心な方だったように
見受けられるのですが...。
間違っていたのなら申し訳ありません。
橋爪様はもう1度、社会復帰する事を
お望みなのではありませんか?」
橋爪「私がいくら願った所でね
私なんかを社会は
受け入れてくれないんだよ。」
当然の事だと思った。
お嬢様の言う通り、社会から
切り捨てられた人間は
この世界に沢山いる。