アッファシナンテ

~崎本side~


今日が最後の出勤だった。

オーナー以外には何も伝えず
いつも通りの俺でいた。

最後の最後まで俺は
NO.1であり続けたかった。
休み明けの月曜日
俺が突然辞めた事を知った時
皆はどう思うだろうか。

いなくなって清々したと思うだろうか。
それとも、寂しいと思うだろうか。

なんとなくだけど、ほとんどのやつが
前者のように思えた。

可愛がってる後輩などいない。
ましてや、慕われてもいない俺が
後者になるのは難しかった。

ーガチャ

隼也「お疲れ。」

遼「おう。」
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