アッファシナンテ
隼也はタバコに火をつけると
それをフーっと吐き出した。
隼也「最後の別れみたいな事言うなよ。」
遼「...ふ。最後になるかもな。」
隼也「お前は死なないよ。」
遼「知ってんのかよ。」
隼也「あの子には話したのか?」
遼「話してない。つか、話さない。」
隼也「何で?」
遼「罪悪感が欲しい。」
隼也「は?」
遼「話さない罪悪感。
花恋に伝えずにいなくなる。
そしたら、俺は後悔する。
花恋に後味の悪い思いをさせた
罪悪感を背負っていたら
少しくらい、生きる意味に
なるかもなって。」