アッファシナンテ
いつもは牛丼屋やラーメン屋や
ファミレスに行きたがったいたのに
花恋が指さしたのは割と
値の張るレストランだった。
そろそろ豪華な食事が
恋しくなってきたのかと思うと
少しだけ寂しかったけど
やっぱりあの日のように花恋は
美味しいと顔を綻ばせた。
いつか思った気持ちが蘇る。
花恋と一緒に飯を食えば
どんな料理も美味しく思える。
俺の作ったさほど美味くない
料理でも花恋はいつも
美味しいと言いながら食べてくれた。
花恋の笑顔が最高の調味料だった。
昔を思い出しては花恋の顔を見て
幸せを噛み締め、ああこの時間が
永遠に続けばいいのに...なんて
ありきたりな事を思ってしまう。
だけど、そうゆう訳にはいかない。
エンディングは迫り来る。