アッファシナンテ
~春川side~
本当に崎本様は
お嬢様に甘すぎる。
今の生活を続ければやがて
お嬢様は崎本様だけを
見てくれるはずなのに。
それを簡単に手放すなんて
勿体なすぎる。
だけど、そう出来ないからこそ
私に全ての事を託したのなら
どんな形であれ私は崎本様との
約束を守ろうと思った。
執事として...支える。
それが最善の方法だった。
だって、いつも誰かのために
生きていたお嬢様が初めて
自分のために生きる事を決断したのだから。