アッファシナンテ
遼「どうもこうも、俺はただ
ここで訪れる死を待つよ。」
春川「本当にそれでよろしいのですか?」
遼「じゃあ、どうしろっつーんだよ!
打つ手立ては何も無い。
死を待つ以外の道なんてないだろ!」
春川「1つ、質問してもよろしいですか?」
遼「何だよ。」
春川「崎本様は生きたいですか?」
遼「は?」
春川「崎本様が死を望まれて
いるのであれば、私は
今すぐにここを立ち去ります。
ですが、生きる事を望まれているので
あれば、アメリカに崎本様の
ご病気を研究されている
医師がおります。崎本様が
協力して下さるのであれば
受け入れてくれるそうです。
アメリカへ行ってみませんか?
旦那様にもお話は通してあります。」
遼「何で、あんたらがそこまで
するんだよ!ああ、あれか。
俺が死んだら花恋が哀しむから
どうにか生きて欲しい。
俺の死を知ったらあいつが一生
その事実に囚われてしまうから
あいつの知らない所で死んで欲しい。
そう頼みに来たのか?」