アッファシナンテ
春川「いいえ、違います。
崎本様はまだ27歳です。
私より2つもお若い。
あなたのようなお方の命を
無くしてしまうのは私も旦那様も
惜しいのです。お嬢様の心配を
している訳ではございません。
私は崎本様の心配をしているのです。」
遼「俺がいなくなった方が
あんたも清々するだろ。」
春川「いいえ。」
遼「代償は?」
春川「え?」
遼「俺があんたらの力を借りて
渡米する。その代償は何?
金は腐るほどあるだろうから
金じゃないにしても何かあるだろ?
何もなしに赤の他人を助ける奴が
どこにいるんだよ。」
春川「崎本様が病気を完治される事です。」
遼「は?何それ。」
春川「生きて日本に戻ってくる。
そうお約束して頂けるのであれば
旦那様はいくらでもお金を出して下さいます。
もちろん、ロバート医師の協力をする。
という条件つきですが。」
遼「たったそれだけの事で金を払うのか?」