アッファシナンテ
父「それは、執事として
言っているのかい?
それとも、男として言っているのかい?」
春川「...と、仰いますと?」
父「君は優秀な執事だ。
花恋に恋愛感情を抱かせない事くらい
簡単だったはず。でも、君は
そうしなかった。それは君が
花恋に恋愛感情を抱いているからだ。
...花恋と恋仲になったのかい?」
隠すつもりはなかった。
本当は私の方からお話しするはずだった。
今日だって、旦那様にその事を
お伝えするために、わざわざ
手間を取らせたのに私が言うより
先に旦那様に勘づかれてしまった。
無理もない。旦那様に
嘘など隠し通せるはずがない。
春川「申し訳ございません。
旦那様にはきちんとお伝えする
つもりでした。ご報告が
遅れてしまった事...
申し訳ございませんでした。」
父「責めるつもりはないんだよ。」