アッファシナンテ
...本当に...執事は......
どこまでいい奴なんだよ...。
意味わかんねぇんだよ。
こんな俺を助ける義理なんて
これっぽちもねぇのによ。
俺の目から大粒の涙が溢れ出した。
病気だと知ってから1度も
泣けなかったのに......
花恋「崎本様!どうされました?
どこか痛いんですの?」
遼「違うよ...!痛くない。」
辛いんだよ、もう。
俺は花恋のような人間に出会った事も無いし
執事のような人間にも出会った事が無い。
だからこそ辛い。
遼「頼むから...俺に関わるな。
あんたの事は今でも死ぬほど好きだ!
本当は執事になんて譲りたくないし
本当はずっとあんたのそばにいたいし
執事の事も好きだなんて言う
あんたの事、軽蔑もするし嫉妬もする。
でも、好きだから許せるんだよ。
あんたが両方共、好きなのなら仕方ない。
1番を決められないのなら2番だっていい。
あんたが執事とも俺とも付き合いたいのなら
俺はとことんあんたに付き合うよ。
あんたに振り回される覚悟は出来てる。」