アッファシナンテ
最後になるかもしれないから
伝えようと思った。
遼「俺、花恋に出会えて良かった。
花恋に出会う数秒前まで
俺の世界は暗闇だった。
だけど、花恋に出会った日から
俺は光しか見られなくなった。」
春川「暗闇だからこそその光に
気付く事が出来るのですよ。
いつも明るければその眩しさを
知る事は出来ません。
あなただからこそお嬢様の
光に気付く事が出来たのです。」
遼「そうかもな。」
今度は俺が小さく笑った。
春川「崎本様。」
遼「何だよ。」
春川「もしも向こうで何か起きた時や
崎本様が不安に思われる時は
私にご連絡ください。
いつでもお話を伺います。」