アッファシナンテ

遼「あんたがそこまでする必要ねぇよ。
あんたは俺の執事じゃねぇだろ。」

春川「ええ。違います。
崎本様はライバルであり
私の友達です。」

遼「はぁ?何言ってんだよ。」

春川「初めてでした。
お嬢様の執事としてではなく
春川 光として私に沢山の言葉を
向けてくれた人はあなたが
初めてでした。ですから
気になるのですよ。
あなたのこれから先の人生が。
あなたの向こうでの暮らしが。
私は崎本様の執事ではございません。
ですが、私は崎本様の友達です。」

遼「勝手に言ってろ。
でも、覚えとく。」

春川「ええ。」

遼「じゃあな、執事。行ってくるわ。」

春川「いってらっしゃいませ、崎本様。」

あまり多くはないけれど
執事の言葉はどれも俺の中に
残っている。

花恋に出会えて本当に良かった。

執事に出会えて本当に良かった。

またあの2人に、いつか...会いたい。
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