アッファシナンテ
お父様はナプキンで口元を拭くと
ダイニングを出て行った。
花恋「スムージーを
貰えるかしら?」
私がそう言っても誰も
かしこまりました。とは
言ってくれない。
当然だ。今、この藤堂家に
執事はいないのだから。
私がキッチンへ向かうと
休憩していたシェフが
慌てて立ち上がる。
シェフ「奥様、どうなさいました?」
花恋「スムージーを頂きたいの。」
シェフ「かしこまりました。
すぐにお持ち致します。」
何も不便な事はない。
まだ少し、慣れないだけ。