アッファシナンテ

本当に変わらない。
本当に5年もの時間が
過ぎたのだろうか。

崎本さんだけは
あの頃のままここにいた。

花恋「あなたらしいわ。」

遼「何飲む?ミルクに
オレンジジュース、スムージー
ミネラルウォーターに
アップルジュース...色々
準備しておいたけど。」

花恋「用意がいいのね。」

遼「あんたの好きなものとか
知らないし、一応。
あんたがその時食いたいもの
飲みたいものの要望には
答えるつもりだから。」

花恋「スムージーを頂くわ。」

遼「了解。」

言葉遣いは乱暴だけれど
お父様の言う通り崎本さんの
その所作は繊細で丁寧だった。
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