アッファシナンテ
~花恋side~
本当に懐かしかった。
光と結婚してから、いや
もっとずっと前から
私に何かを言ってくれる人は
いなくなった。
崎本さんのように正直に
執事だった頃の光のように
思った事を言ってくれる人は
いなくなってしまった。
当然と言えば当然だ。
30歳目前の大の大人に
何も言う事などないのは
当然の事だ。
花恋「これからの事は
後で考えるわ。でも
私のやりたい事が1つだけあるの。」
だけど、崎本さんは言ってくれる。
私が大の大人であろうとも
きちんと伝えてくれる。
遼「何?」