アッファシナンテ
春川「私には今日、お嬢様が
どのような手段で崎本様の元へ
行かれたのかは分かりません。
信用ならないタクシーにお乗りに
なられたのか、人がごった返す
電車にお乗りになられたのか
その方法は分かりません。
ですが、いずれにしても心配です。」
花恋「心配?」
春川「お嬢様にもしもの事があれば
私はとても悲しいです。
お嬢様のそばを離れた事を後悔します。
お嬢様に口出しするようなマネは
もう二度と致しません。
ですから、私のそばを離れないで下さい。
私にお嬢様をお守りさせて下さい。」
今度はさっきよりももっと愉快そうな
笑顔でお嬢様は笑っていた。