アッファシナンテ

そんな自由を見せてやりたいとさえ思った。

遼「それでいいのかよ、あんたは。」

花恋「それでいいって?」

遼「いつまでも自由のない生活。
あんたの羽は100%広がってないよ。
あんたはまだ飛び立ってすらいない。
一生そうやって生きていくつもりなのかよ?」

花恋「意味が分からないわ。」

遼「見せてやろうか?
俺があんたに本物の自由を。」

花恋「本物の自由?」

遼「明日の12時。
百合ケ丘駅の時計台広場に来い。
執事には内緒で。1人で来いよ。」

花恋「え?」

遼「あんたが知りたくないのなら
別に来なくていいから。
俺、他の客の所へ行かなきゃ
ならないから、あんたはもう帰れ。」

花恋「...分かったわ。」

何で俺はこんな事を
言ってしまったんだろう。
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