アッファシナンテ
遼「とりあえず昼飯食いに行くぞ。」
お世辞にも今から
デートするような表情には
見えなかったけれど
彼がここへ来てくれた事が
私は嬉しくて仕方がなかった。
彼が連れてきてくれたお店は
若者で賑わう小洒落た
オープンテラスが
目を引くお店だった。
こんなにも賑やかな場所に
足を踏み入れるのは
以前、同僚と乗った電車という
乗り物以来だ。
外で食事をする時はいつも
貸し切った馴染みのお店か
ホテルの最上階にある
レストランばかりだから。