俺にすればいいのに。
「からかうつもりで繋いだんですけど、先輩が迷子になりそうなのでこのまま行きますね」

「迷子って…子どもじゃないもん」

「どの口が言ってるんですか」

「優くんの方が年下でしょ?」

「俺からしたら先輩の方が年下に感じますよ」

「なんか今日、意地悪じゃない?」

「そうですか?」

「そうだよ」


そんな会話をしながら、俺たちは恋人繋ぎのまま水族館に向かって歩いた。
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