俺にすればいいのに。
「すごかったね!」

「はい!」

「ねぇ、優くん。お土産見に行こう?」

「いいですよ」


お土産屋さんには、限定のお菓子やストラップ、ぬいぐるみがたくさん並んでいた。


何かあるかなぁ。

……あ! これにしよう!

クラゲのストラップ。
水色とピンクのやつ。

思い出に残るように……



「先輩、水族館は楽しめました?」

「うん! すっごく楽しかったよ!」

「そろそろお腹空きませんか?」

「うん」

「次は……」

「次は?」

「やっぱり着くまで秘密です」

「えー! 教えてよ〜」


そう言って俺の腕を軽くたたいた。


「そんなことしても教えませんからね! 着くまで楽しみにしていてください」

「もう、わかったよ〜」


先輩は不服そうだ。

でも、着いたら絶対笑顔になる。

そういう風に予定を立てたんだから。
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