俺にすればいいのに。
これ以上ここにいたらきっと、いつまでたってもお別れできない気がする。


「今日はありがとうございました」

「こちらこそ! すっっっごく楽しかったよ!」

「喜んでもらえてよかったです」

「今度は遊園地に行きたい!」

「計画立てておきます」


遊園地か……今から楽しみだな。


「……優くん」

「はい」


先輩は俺の手をぎゅっと握った。


「好き」


照れながら言う姿に、やっぱりこのまま一緒にいたいって思う気持ちが強くなる。


「俺も好きだよ、美咲」


俺の言葉に先輩は恥ずかしそうに微笑んだ。


スッと腰に手を回して、夜に溶けてしまうくらい甘い口づけをした。
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