諦めるには値しない

真山「でも、日向は昴の
大切なダチだ。だから頼む。
日向を解放してやってくれ!」

頭を下げる俺の胸倉を掴むと
さっきとは別人のような表情の
河東が声を荒らげた。

河東「そんな事したら俺は
この組にいられなくなるんだよ!
てめぇらはいいよな。
のうのうとお気楽に学生
やってりゃいいんだからよ。
てめぇらの友情ごっこに
付き合ってられっかよ!
珀斗に出会った時、運命だなって
思ったよ。あいつ、バカだからよ
俺の話に興味示して、あいつが
想像以上に働いてくれるから
まじで助かったよ。」

真山「まだ間に合う。」

河東「は?」
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