諦めるには値しない

佐伯「おいおいおい。困るよ。
珀斗は成績もいいし
うちのエースなんだから。」

珀斗「あのサプリメント。
本当は薬物ですよね?
この間佐伯さんが女の子
殴ってる所、見たんです。
俺、犯罪の片棒担いでるなんて
知らなくて‥だから、お願いします!」

佐伯「だったら、尚更
やめてもらっちゃ困るな。
知られたからには仕方ない。」

珀斗「お願いします!!
抜けさせて下さい!」

佐伯「おい。連れてけ!」

この先に起こる事は分かる。
でも、俺は歯を食いしばってでも
何度頭を下げてでもこの場所から
抜け出さなければならない。

だって、俺にとっての仲間は
昴と庄司だけなんだから。
2人を悲しませるような事は
もう二度としたくないから。


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