諦めるには値しない
~庄司side~
見ているのが辛かった。
ボコボコに殴られる昴にぃの
姿を見たくなくて
俺は思わず目を瞑った。
珀斗「昴!!」
遠くの方で聞こえる珀斗さんの叫び声。
佐伯「どうだ?そろそろ
殴り返す気になったか?」
昴「頼む。あいつは俺の
大切なダチなんだ!返してくれ!」
珀斗さんの声。昴にぃの声。
二人の声を聞いた時
やっぱり俺がその姿を
見守らなきゃならないと思った。
辛いけど、悔しいけど
苦しいけど、それでも昴にぃが
戦っているのだから。