諦めるには値しない
~昴side~
部室を出た俺はタバコを吸うために
裏庭へと向かった。
その途中にある非常階段に
藤野と高杉の姿を見つける。
藤野「高杉の気持ちも分かるよ。
でも、もう少し言い方を考えないと。
陶太だって、きっと沢山悩んだはずだ。
もう少し分かろうとしてあげても
いいんじゃないかな?」
高杉「僕だって芹沢くんたちの事が
気に入らない訳じゃないんだ。
陶太の言う通り、やっぱり
芹沢くんたちは上手だし
入部してくれてよかったと思ってる。」
藤野「だったら何が気に入らないの?」