諦めるには値しない
冴子「あの花、吾妻くんのなんでしょ?」
昴「だろうな。」
冴子「渡せてないみたいよ、一度も。」
昴「渡せてないって?」
冴子「いつも、そのまま
持ち帰ってきてるから。
まだ会うのが怖いんじゃない?
いいの?話聞いてあげなくても。」
昴「それは、あいつの問題だから。
俺には関係ねぇ事だ。
寿人との事はあいつがあいつ自身で
蹴りつけなきゃなんねぇんだよ。」
冴子「その蹴りをつけられないから
真山くんはいつも苦しそうな
顔をしてるんじゃないの?
桃員の番長?聞いて呆れるわね!
友達1人助けられないあんたに
頭なんて務まる訳ないでしょ!」