諦めるには値しない
てめぇの過去を知ったって
信頼してくれる奴がいるという事を。
こいつらなら真山の事を
信じてくれると思ったんだ。
昴「真山の両親は汚ねぇ大人に
騙されて殺されたんだ。
あいつはまだ小さかったから
ほとんど記憶にはないらしい。
でも、あいつの中には憎しみだけが
残ってるんだ。だから、真山は
ずっと誰の事も信じられなかった。
けど、寿人に出会って初めて
信頼出来るダチが出来て
そのダチが苦しい想いをしてたなら
助けたいと思うのは当然の事だろ?
だから、頼む。お前らだけでも
あいつの事を信じてやってくれねぇか?」
俺は真山のために頭を下げた。
こんな事で誰かの気持ちが
変わる事はないのかもしれない。
だけど、俺が頭を下げた事で
もしも誰かの気持ちが変わるのなら
俺は何度だって頭を下げる。