諦めるには値しない
高杉はそう言うと公園を出て行った。
珀斗「俺も高杉の意見に賛成するよ。
昴の言う通り、俺たちにも許されない
過去の一つくらいはあると思う。
でも、真山のやってきた事は犯罪だ。
俺たちの悪さとは訳が違う。」
昴「珀斗、忘れるな。
俺らがいくら心を入れ替えたって
いくら真面目に部活してるからって
過去にやってきた事がなくなる訳じゃない。
俺らは、今までやってきた事のケジメを
ちゃんとつけなきゃなんねぇんだよ。
俺たちに高杉のような存在が
いないと胸を張って言えるか?
真山のように人から恨まれる事は
何もしてないなんて言えるのか?」
昴のその問いかけには答えられなかった。
その通りだと思ったから。