諦めるには値しない
真山「お前が俺の事を殺したいのなら
そうしてくれたって構わない。
絶対にてめぇを犯罪者にはさせねぇ。」
高杉「そんな事出来る訳ないじゃないか!」
真山「殴る事で気が済むのなら
俺の事をとことん殴ればいい。
俺の事を一生恨みながら
生きるのならお前は俺に
どんな酷い事をしたって許される。」
高杉「僕が今、真山くんを
どれだけ殴ったって過去の事が
全てなくなる訳じゃない!
優吾が部屋から出てくる訳でもない!
自分の罪を軽くしたいからって
気まぐれで僕の所へ来ないでよ。
今更、いい人ぶるのはやめてよ!」
真山くんは胸倉を掴む僕を見て
悲しげに微笑んだ。
真山「いい人ぶるつもりも
罪を軽くするつもりもねぇよ。
あの日から俺は人に恨まれながら
生きる人生を選んだんだ。
俺は沢山の人間の未来を壊した。
寿人、昴、日向、河東、辻、お前
数え切れないほどの人間が俺のせいで
不幸な人生を送る羽目になった。
正直、俺を恨んでる人間に
殺されてぇくらいだよ。」