諦めるには値しない

もしかしたら、真山くんは
後悔してるのかもしれない。
過去に一番苦しめられてきたのは
真山くんなのかもしれない。

高杉「そこまでの覚悟があるのに
そこまで自分の過去を悔やんでるのに
どうしてあんな事したんだよ!!」

真山「俺は生まれた時からずっと
欠陥品だからよ、最初から
まともな人生なんて送れるはず
なかったんだよ。高杉、悪かった。
お前を苦しめて悪かった。」

真山くんは僕に頭を下げる。

真山「もう二度とてめぇの前に
姿は現さねぇ。」

去って行く背中を見ていると
ものすごく怖くなった。
このまま真山くんがこの世から
姿を消してしまいそうな気がして
本当にもう二度と真山くんに
会えなくなる気がして怖かった。

真山くんの事はやっぱり今でも許せない。
でも、いなくなるのは嫌なんだ。


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